昨日(2012年3月10日)、IIUMで行なわれたイランのアサド政権を批判する集会(講演会)へ行ってきました。その数日前から大学のメイン・モスクの横にブースが作られ、政権を批判する映像を上映されていました。また、アサド大統領の写真を地面に貼って、学生たちにその上を歩くように頼んでいました。関係のないイスラエルの国旗も一緒に貼られていて、この地域の問題の深さがより浮き彫りになっていました。
そして、夜からはStop Syria: Freedom vs Fascismという題名の学生集会へ行ってきました。その前に開催された預言者ムハンマドに関するセミナーとは違って会場内に入りきれない学生たちが外に溢れかえっていたような状況でした。
内容としては、趣旨説明、若手のDr. ○○による講演、シリアの現状を訴える映像上映、マレーシアのInterfaith societyの代表者による呼びかけ、学生有志による寸劇、大学でよく知られた学生(ちょうど卒業したばかりだそうですが)が司会進行するチャリティーがありました。
最初に登壇したDr.○○によれば、来週の金曜日に、マレーシアのシリア大使館前で抗議デモを開催するそうで、彼は抗議に参加するように呼びかけていました。講演の最後に、
(Dr.) Are you coming?
(audience)Yes!!!
(Dr.) Allah Akbar!!!
(audience) Allah Akbar!
と叫ぶという少し異様な雰囲気で終わったことが印象に残りました。
その後、宗教間の相互理解を進めている機構の代表者が、自らの活動への参加を呼びかける講演を行ないました。ただし、イスラームの名の下に人々が集うという考え方を教育によって強固にしつつある聴衆(学生)たちが、どれくらい彼の呼びかけを理解したのかは微妙なところだと思います。
最後に、Samsung製の携帯電話を争奪するという形式のもとに、チャリティーオークションが行なわれました。10分ちょうど経った段階で、金額を言って箱に投げ込んだ人が携帯電話を手に入れることができるというルールでした。ところが、10分を経過しても終わる気配はなく、財布の中に入っているお金を全て投げ込む者、1リンギットずつ出すことで商品を狙う者、自国の通貨を投げ込む者など様々でした。聴衆もくたびれてきた頃に、司会者の独断と偏見で、一人の女性が携帯電話を手にしました。
ところが、ある男子学生が「俺は350リンギットを寄付した。本当にシリアを思うなら、彼女はその携帯電話をシリアに寄付すべきだ」と叫びました。会場全体が、彼は何を言っているんだという空気になりましたが、その際に、なぜ私が手に入れてはいけないのかという素振りを見せた壇上の女子学生は、彼に向って「死んで地獄に落ちろ」というジェスチャーを行ないました(その行為自体もムスリマとして信仰的モラルに欠けていると思いますが)。その後、男子学生は同様の発言を行なった後、会場を出ていきました。
その光景を見ていた友人と私は、すっかり疲れてしまい、会場を後にしました。チャリティーでの一悶着もなく、司会者がルールを10分ではなく、彼が最初に想定した数に達した人間に携帯電話が手に入るようにしていれば、後味も良く帰れたのではないかと思います。せっかくの前半の気勢が、最後の最後で削がれた形となった集会でした。
ただし、これだけの聴衆を集めたことからもわかるように、ムスリム学生のシリア問題に関する関心の高さを改めて理解できる集会となりました。
そして、夜からはStop Syria: Freedom vs Fascismという題名の学生集会へ行ってきました。その前に開催された預言者ムハンマドに関するセミナーとは違って会場内に入りきれない学生たちが外に溢れかえっていたような状況でした。
内容としては、趣旨説明、若手のDr. ○○による講演、シリアの現状を訴える映像上映、マレーシアのInterfaith societyの代表者による呼びかけ、学生有志による寸劇、大学でよく知られた学生(ちょうど卒業したばかりだそうですが)が司会進行するチャリティーがありました。
最初に登壇したDr.○○によれば、来週の金曜日に、マレーシアのシリア大使館前で抗議デモを開催するそうで、彼は抗議に参加するように呼びかけていました。講演の最後に、
(Dr.) Are you coming?
(audience)Yes!!!
(Dr.) Allah Akbar!!!
(audience) Allah Akbar!
と叫ぶという少し異様な雰囲気で終わったことが印象に残りました。
その後、宗教間の相互理解を進めている機構の代表者が、自らの活動への参加を呼びかける講演を行ないました。ただし、イスラームの名の下に人々が集うという考え方を教育によって強固にしつつある聴衆(学生)たちが、どれくらい彼の呼びかけを理解したのかは微妙なところだと思います。
最後に、Samsung製の携帯電話を争奪するという形式のもとに、チャリティーオークションが行なわれました。10分ちょうど経った段階で、金額を言って箱に投げ込んだ人が携帯電話を手に入れることができるというルールでした。ところが、10分を経過しても終わる気配はなく、財布の中に入っているお金を全て投げ込む者、1リンギットずつ出すことで商品を狙う者、自国の通貨を投げ込む者など様々でした。聴衆もくたびれてきた頃に、司会者の独断と偏見で、一人の女性が携帯電話を手にしました。
ところが、ある男子学生が「俺は350リンギットを寄付した。本当にシリアを思うなら、彼女はその携帯電話をシリアに寄付すべきだ」と叫びました。会場全体が、彼は何を言っているんだという空気になりましたが、その際に、なぜ私が手に入れてはいけないのかという素振りを見せた壇上の女子学生は、彼に向って「死んで地獄に落ちろ」というジェスチャーを行ないました(その行為自体もムスリマとして信仰的モラルに欠けていると思いますが)。その後、男子学生は同様の発言を行なった後、会場を出ていきました。
その光景を見ていた友人と私は、すっかり疲れてしまい、会場を後にしました。チャリティーでの一悶着もなく、司会者がルールを10分ではなく、彼が最初に想定した数に達した人間に携帯電話が手に入るようにしていれば、後味も良く帰れたのではないかと思います。せっかくの前半の気勢が、最後の最後で削がれた形となった集会でした。
ただし、これだけの聴衆を集めたことからもわかるように、ムスリム学生のシリア問題に関する関心の高さを改めて理解できる集会となりました。