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My academic interests are exegesis of the Qur'an and its historical development, and the mystical theories of Sufis(Mystics) in the early Islam, and re-examination of the concept "mysticism" in Religious Studies. 現在の学術的関心は、クルアーン解釈とその思想的展開、初期イスラームにおけるスーフィー(神秘家)たちの神秘的理論、さらに宗教学における「神秘主義」概念の再考です。

Saturday, February 7, 2015

エジプトから日本へ本を送る方法(How to send books from Egypt to Japan)

2014年9月末に2年のエジプト留学を終えて、日本に帰ってきました。その後、バタバタと博士論文を執筆し、審査も終わりました。2015年1月末には、再びカイロに赴き、色々と後片付けも含めてしてきたついでに、書籍を購入してきました。

スーツケースに入れて持ってかえると、また空港で超過料金を払わされかねないので、エジプトから荷物を送ってきました。エジプトで研究や留学をされる皆さんの一助になればと思い、簡潔に日本へ本を送る方法を記しておきます。

まず持ち物です。
1.送りたい書籍(私は送ったことはありませんが、衣料品もOKです)、2.パスポートのコピー1枚、3.マジック、4.A4の紙を数枚、5.ガムテープ(日本のものに比べてかなり薄いですが、文具店や街中の売店に売っています)、6.本を入れる段ボール(ペットボトルの水を入れた箱を近場でもらっておくのがおススメです。ちなみに、アラビア語で段ボールはカルトゥーン)。

14時には郵便局がしまってしまいますし、中で働いている人も疲れてくるので、午前の早い時間に行くのがおススメです(9月に行ったときは、暑かったことや私の荷物が多かったこともあり、地獄でした。こっちもイライラしてたし)。

それでは行き方です。タクシーや車で行くことが多いと思います。行き先は、ラムセス駅隣のアズバキーヤ郵便局です。高層ビルがそびえていて、ちゃんと表示されています。でも、ラムセス駅自体からは遠く、道も悪いので、歩いていくのは本当にお勧めしません。地球の歩き方にも書かれていますが、見切れちゃってるので位置を把握しにくいかと思います。

一方通行なので、 まずタクシーの運ちゃんにAhmad Badawi通りに行ってもらって、トンネルをくぐってもらい、El-Galaa通り(6 October橋って高速道路で、その下を走ってる道です)に入ってもらいます。その道を道なりに行くと右手に郵便局がかすかに見えてきます。Ahmed Helmi通りから行く方法もあるかもしれませんが、私は過去2回失敗しているので、Ahmad Badawi通りから入るのが良いと思います。
一応、どこに行くかを伝えるために、「アズバキーヤ郵便局」(マクタバ・バリード・アル=アズバキーヤ)と言ってもいいかもしれませんが、彼らは分からないので、道で説明するのがベターです。



写真の緑の看板が、郵便局の表示です。



ね、書いてあるでしょ。ここは、ラムセス駅の横ですが、アズバキーヤ郵便局です。アズバキーヤにある郵便局と説明してしまうと、絶対に違うところに連れていかれるので、そういう説明はしないようにしましょう。国際便を送るためにここに行くということを、初見のタクシーの運ちゃんに説明するのは、彼らも分からないだろうし、エネルギーは極力セーブしましょう。



入って、右手が 荷物を送るセクションです。


進んでいくと、入り口がありますので、本を運びこみましょう。ひょっとすると荷台を貸してくれるおっちゃんがいるかもしれません。チップをあげるなら5ポンドくらいでしょうか。


入ってからは戦場です。ざっくりと説明すると、送る荷物のチェック→書類記入→梱包→軽量→料金の支払いです。
まず入ると、本を見せると下っ端の従業員がいきなりチェックを始めます。「宗教書」(kutub dini)はないかと言われますが、とりあえず答えないで、彼が見やすいように下手に本を渡します。ここで「宗教書」と言われているのは、恐らく輸出などの制限がかかっている思想書(同胞団関係など)のことだと思われます。そういう本については、アズハル大学からの許可がいるようですが、「宗教書」と言っても、イスラーム教について書かれた「宗教書」は違うようです(興味深いですねえ~)。とは言え、「アンタの言う宗教ってなんだよ」とか思いながらも、どうか何も言われませんようにと思いながらやり過ごします。
私の場合、あまりにもイスラーム教関係のものばかり続くので、おっちゃんは自分のボスに本を見せるように私に言います。ボスはとりあえずチェックして、「OK、ノープロブレム」と今回は言ってくれました。 前回は、カイロ・アメリカン大学の学生証を見せたら、どこかに電話をかけていましたが問題ありませんでした。
自分の身分を証明できる何かを提示できると、そういうときは有利に働くかもしれませんね。

その後、書類に自分のカイロでの滞在先と、送り先を書きます。そのときに一緒にパスポートのコピーを提出します。

その後、梱包へと進みます。別のオジサンが、段ボールをうまく調整しながら梱包してくれます。 送る量によりますが、段ボールをテープでグルグル巻きにして梱包するので、テープをある程度持って行ってあげているといいかもしれません。ちなみに1月に行ったときには1つ5ポンドのものを文具店で買いました(種類はありますが、透明タイプと茶色とどちらでもかまいません)。

変な風に本を詰められても困るので、自分でチェックしながら本を詰めていきます。
そのときに、オジサンが箱分の段ボールの切れ端をくれるので、そこにカイロの住所と、日本の住所を書きます。マジックがあったほうが良いというのはその時のためです。

 その後で白いプラスチック袋に箱を入れます。その時にプラスチックの袋にも名前などを書くように言われます。荷物が多い時には、送り先をA4の紙に書いて、分かりやすいように段ボールの上に置いておくように言われます。

結果、日本に届くとこういうかたちになります。


全ての梱包が済んで、はじめて計量があります。
荷物は航空便と船便が選べます。2014年9月時点では、船便だと1キロ40ポンドでしたが、2015年1月だと同じく船便で1キロ45ポンドでした。物価高騰の関係かもしれません。

一応、郵便局内に ATMがありますが、エジプトではなにがあるか分かりません。ある程度のお金を持っていっておきましょう。
計量してくれた奥の経理の男性と女性が、電子バーコードを領収書に貼ってくれるので、お金を払ったときに必ず受け取りましょう。また、最後に梱包してくれたオジサンに、チップを渡しておきます。袋代は2.5ポンドだということです。1箱なら10ポンド、複数なら袋代を考慮に入れながら20ポンドくらいで十分だと思います。

 という作業で終了です。結構送る荷物があると気を遣いますし、疲れるので涼しい時間帯や気候帯に早めに済ませておくのがいいでしょう。

追記
日本には普通郵便というかたちで10日少しで届きました。2度試してみたわけですが、両方とも2週間前後で届きました。




ハーバード大学滞在報告/Report of Staying at Harvard University (Aug 2016 - Jan 2017)

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